幼い頃に聞いた話、目に触れる森羅万象、誰に聞いたのか、何処で見たのか、何という本だったのか…
それが何かと言うのは、定かではないけれど大人になった今でも何故か心の奥底に残って今の自分を作っている。そんな大切な何かが誰にでも一つや二つあるものです。けれど今の私たちは、テレビやインターネット、ゲーム機、携帯電話などから余りにも多くの情報が無造作に氾濫しすぎて、大切な何かを見つけにくくなっているのではないでしょうか。
1979年に『劇団青い鳥』を創設以来、変わらぬ思いを胸に劇団員一同 一意誠心活動を続けて参りました。日本中の子どもたちに生の芝居を通して演劇を観る楽しさを知ってほしい、物語と共に泣いたり笑ったり怒ったり、隣の友人と共にたくさんの「何か」を感じてほしいと心から願い、全国を巡演し延べ6000公演300万人の子ども達と触れあってまいりました。
けれど子どもたちが生の舞台を観る機会はそう多くはありません。真に心を打つ作品に巡り会うことは本当に数少ないものです。
「今日観たお芝居、面白かった!」「悔しかった!」「楽しかった!」「泣けちゃった!」そんな思い出が何十年か経ったある日、みなさんの心の中で何か温かいものを生み出してくれると信じています。これからも、皆さまが感動し心躍らせる作品創りに精進いたしまして、更なる飛躍を目指し全国に芸術の輪を広げていきたいと思っております。
社会生活基本調査によりますと、子供たちの演劇・舞踏・音楽会といった芸術鑑賞の機会は年々減少しております。こうした背景から国は平成14年に文化芸術振興基本法を制定しています。国民ひとり一人が様々な芸術に触れる事を目的とし、学校主催による芸術鑑賞会を定期的に行うことを奨励しています。
これは、鑑賞会が子供たちの情緒を育むために必要不可欠だからです。なかなか目にする機会の少ない生の大迫力の舞台演劇や、珍しい民族舞踏・民族楽器などは子供たちの好奇心を刺激し、音楽は子供たちの感覚や創造性を豊かにします。つまり、本物の芸術に触れる芸術鑑賞会は教育に欠かす事の出来ない『課外授業』なのです。
次の時代を牽引する役割を担う子供たちが様々な芸術に触れながら成長できる環境は芸術の継承・発展に欠かせません。特に、物事の吸収が顕著な低学年は様々な芸術に触れる事により豊かな情緒発達を促します。多様な芸術に触れる取り組みは、勉強・運動と共に子供たちの成長に必要不可欠な要素といえます。
1976年
前身『かたりへの会』創設1977年
初演「コロンの冒険」をはじめ数作品を公演1979年 2月14日
新メンバーにより『劇団青い鳥』設立
青い鳥としての巡回公演初作品民話劇「うばすて山」を制作 関東を中心に巡演1984年
巡回公演が軌道にのり作品を続けて制作
「ピノッキオ」「今昔物語」「イソップ -アイソーポス物語-」1989年 -創立10周年-
全国縦断公演を開始 全国ツアー公演が確立
古典劇「今昔物語」 民話劇「お伽草子」に続きオリジナル作品「鬼くらべ」を制作1996年
全国ツアー拡大-正劇-アラビアン・ナイト を制作
本作品が大ヒット!全国の学校から多数のリピートを頂く1999年 -創立20周年-
大冒険舞台劇「ハックルベリー・フィン」を制作
「アラビアン・ナイト」と合わせ洋劇2作品が大好評を博し
この頃より常時公演数が年間200を超えるようになる2001年
シェークスピア作品『真夏の夜の夢』より初のミュージカル作品を制作
期間限定作品 聖幻舞台劇「スクルージ」を制作公演
スノーマシーンを使用しクリスマスの聖なる夜を演出2005年
巡回公演のノウハウを活かし 幼稚園、ファミリー劇場向けマスク舞台制作チームを設立。
本格マスク舞台劇として「おにくらべ」「イソップ物語」「泣いた赤おに」と続けて制作2009年 -創立30周年-
ミュージカル「アーサーと王様の剣」を制作
高校向け作品の本格制作、公演ツアーを開始2010年~
マスク舞台の好演を受け マスク制作チーム拡大
マスクミュージカル「アラジンの大冒険」「それゆけ孫悟空」「オズの魔法使い」を続けて制作
歌のお姉さん公演ファミリーコンサートが好評 各団体様から恒例上演多数実施2013年
ミュージカル「大どろぼうホッツェンプロッツ」を制作2019年 -創立40周年-
ミュージカル「ネバーランド」を制作2020年~2022年
コロナ感染予防対策を講じた上演を実施
観客数を分散し上演回数を増やすなど お客様と協議の上、安全を第一に安心してお楽しみ頂けるように心掛けて上演2023年~
ミュージカル「アーサーと王様の剣」が文化庁にて採択
文化芸術による子供育成推進事業参加作品として全国ツアーを展開2024年 -創立45周年-
新作 制作中!